札幌地方裁判所は、同性婚を認めない現行制度を「合理的な根拠を欠いた差別的な扱い」として、「法の下の平等」に反すると判断しました。
日本では、選挙で選ばれた国会議員により構成される国会の判断を尊重すべきという観点から、「憲法判断回避の原則」という暗黙のルールがあります。
そのため、現行の憲法が制定されてから70年以上が経ちますが、これまで違憲判決は数えるほどしかありません。
私は裁判官ではないので本当のところはわからないのですが、違憲判決を出すこと自体がものすごくハードルの高いことなのだろうと思います。
このような国論を二分するようなテーマに正面から踏み込むであれば、なおさらのはずです。
それだけに、今回の判決は驚くほど画期的です。きっと、世の中を少しでもよくしたいという思いが原動力だったんだろうと想像しています。
札幌地方裁判所の裁判官の勇気ある判断に、心から称賛の拍手を送りたいと思います。