神奈川県横浜市の「民間企業出身」の弁護士。得意分野は交渉と訴訟対応。メディア掲載実績あり(毎日新聞社、朝日新聞社)。弁護士ドットコム「みんなの法律相談」で多数のベストアンサーを獲得、神奈川県3位に選出(2018年)。浅野高等学校、横浜国立大学卒。写真は真顔ですが、実物はよく笑いよくしゃべります!(本人コメント)
神奈川県横浜市です。地元が好きで、今も横浜で仕事をしています。
大学では経営学を専攻しました。特にマーケティングを重点的に学びました。学業以外ではカナダにホームステイをしたり、バックパックで日本一周したりしました。学業よりも学業以外で学んだことの方が大きかったのかもしれません。未知の世界に飛び込んでいくワクワクやドキドキは、人生の醍醐味だと思っています。
進路を考えていたころ、父の会社が倒産寸前の状況に陥りました。当時は毎日のように大規模リストラの報道がありました。結局、父の会社は外資に買収され、新しい経営者のもとで劇的なV字回復を遂げました。たった1人の経営者が何万人もの人生を変えるなんて、当時の自分には衝撃そのものでした。
経営にずっと関心があったので、リアルな経営を肌で感じたいと思っていました。不安や迷いはあったのですが、思い切ってベンチャー企業に就職しました。当時はまだ社員が数人ほどの小さな会社で、ちょうど新規事業の立上げをする時期だったんです。経営者の姿を間近に見ることができた日々は、貴重な経験でした。
「一生続けていく仕事ってなんだろう」と考える時期がありました。「自分の強みをいかせる仕事が、自分に向いている仕事」だと考えるようになりました。振り返ってみると、人を説得することや交渉ごとが昔から得意でした。こどもの頃の夢にも背中を押されて、司法試験の受験を決意しました。
最初のキャリアは、損害賠償がメインの事務所での勤務弁護士としての仕事でした。損害賠償には「損害額や逸失利益をどうやって算定するのか」「拡大してしまった損害にどこまで責任を追うのか」など、さまざまな論点があります。たくさん悩んだり考えたりした時間が、今の自分の財産になっていると感じます。
自分の事務所を持つようになってからは、企業法務、債権回収、不動産分野のご依頼が増えました。分野を問わず、自分の力を発揮できそうだと思ったものはできるだけお受けしています。せっかくご依頼をいただいたので、期待に応えたくて。得手不得手もざっくばらんにお伝えします。どうぞお気軽にご相談ください。
依頼者の方が求めてくださる分野と、専門性の鍛錬とをバランスよくやれたらいいなと思っています。神奈川県弁護士会のマンション法研究会に所属しているので、そこで得た知見を業務にいかしていければと思っています。執行法の大改正があったので、新制度のノウハウを深めて事務所の強みにしていきたいです。
弁護士の仕事内容は依頼者の方に見えづらい部分もあります。そのギャップを埋めるだけの密なコミュニケーションが必要不可欠だと思います。専門職である以上は、良い仕事をするのは当然です。どれだけ良い仕事ができていたとしても、依頼者の方を不安にさせたりしたら全然意味がないと思っているんです。
進捗や見通しを包み隠さずお伝えするようにしています。楽観的なシナリオよりも悲観的なシナリオこそちゃんと伝えなきゃいけないと思っています。良い方に転ぶのか悪い方に転ぶのか、断言できないときもあります。その中でベストを尽くしていること、まずはそれをちゃんと伝えることが信頼関係の第一歩と思っています。
まずは方針を練ります。自分の中でこれがベストだという確信が持てるまで、やれることは全部やるようにしています。方針さえ決まればあとは早いです。交渉だろうが訴訟だろうが、結局はどちらも同じ駆け引きの世界。弁護士の力量が試されるところだと思いますし、腕の見せどころだという気持ちでやっています。
「最先端のリーガルサービスを、すべての人に。」というフレーズをキャッチコピーにしています。「高品質でオーダーメイド」「わかりやすくて安心」「依頼してよかった」と思っていただけたら嬉しいです。最新のテックも積極的に導入しています(導入例:Gsuite、Slack、Square、Teams、Dropbox、Chatwork等)。
もともとは「市野裕明法律事務所」だったんです。縁があって弁護士2名体制に移行するタイミングで、名称を変えることになりました。みなとみらい駅直結の立地の良さが伝わりやすい名称になったと思います。名実ともに「みなとみらいのど真ん中」の法律事務所になっていけたらと思っています。
弁護士の仕事は職人のような世界でもあるので、規模だけ拡大しても効率化には限界があると思っています。とはいえ、一人っきりでずっとやっていても煮詰まってしまうもの。「三人寄れば文殊の知恵」ではないですが、一人よりも二人、三人だからこそ生まれるシナジーを強みにしていければと思っています。
とんとん拍子で進んだものから心底苦労したものまで、いろいろあります。自分が当事者の立場であれば取り乱してもおかしくないような状況の中で、終始、冷静な対応に徹していらっしゃった依頼者の方の姿が印象に残っています。人生の一大事を私に任せてくださったことを、とても光栄に思っています。
弁護士としてのあり方を教えてくれた先輩の先生方は、今も雲の上の存在です。弁護士の世界では、上の世代が採算度外視で下の世代に仕事を教えてくれるしきたりが代々脈々とあります。これがなければ、今の自分はなかったと思っています。いつの日か自分も次の世代にバトンを繋いでいければと思います。
このインタビュー記事で事務所のスタンスや私の思いを少しだけでもお伝えすることができたなら、とても嬉しく思います。みなさまからのご依頼をお待ちしております。どうぞお気軽にお問い合わせください。