2024/11/1よりフリーランス法(正式名称:「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」)施行されました。
フリーランスであるがゆえに発注もとの企業に対する交渉力が弱く、不当に不利な条件での取引を余儀なくされるケースは現実に多々あると思います。この法律はそのようなアンバランスを是正することが目的であり、働き方の多様性を推進する我が国の方針にも合致する重要な法律だと思います。
具体的なポイントを一部紹介します。
・書面等による取引条件の明示(そもそもの報酬の額がはっきりしておらず、後に争いとなるケースが多々あります)
・報酬支払い期日の60日以内の設定(何かと文句をつけて支払いを渋るケースもよく見ます)
・禁止行為(受領拒否、報酬の減額、返品、買いたたき、購入・利用規制など)
*検索するといろいろな情報がでますが、手っ取り早く正確に概要を把握するには下記の経済産業省オフィシャルのPDFが最も有用かと思います。
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/download/freelance/law_03.pdf
フリーランスの方にこそリーガルチェックは大事だと感じます。契約書に不利な条項が入っているのをよく読まず署名捺印をしてしまい、後から取り返しがつかないケースもよく見ます。大まかな目安として100万円を超えるような契約ならば、リーガルチェックを入れるべきと思います。
*ちなみに弊所の場合はリーガルチェックはスポットで33,000円〜承っております。仮に契約額が100万円だったとしても割合としては3.3%程度です。保険料や各種手数料などのパーセンテージと比較しても、現実感のある費用感かと思います。